BDI-DC44A TunedⅡ　ご使用のお客さまから　こんな相談が・・・・


最近、運よくソニーの往年の名機MDR-R10を入手しました。
さすがに伝説の名機といわれるだけあって音色の自然さ、美しさでは 最新の機種でもかなわないと思わせるものですがいかんせん、低音の沈み込みや広がりではあと一歩最新機種に及びません。


これは　バランス化しか無いですね。それも　現在のケーブルを生かしたバランス化にトライです。現在の音質を生かしながら　バランス化で低域の増強と分解能などの改善を！
と言う形です。

プラグはお客さま指定の　T6s XLR male RED

























自然な仕上がりになりました。
レポートが楽しみです


なお　直前に行った　BDI-DC44A TunedⅡの感想も届きました。
本当にありがとうございます。

本日、無事ヘッドホンが到着しました。丁寧な仕上がりで、早速いろいろ聞いて楽しんでおります。しばらく鳴らしたら感想をお送りできればと思います。今回もありがとうございました。

1　ＢＤＩ－ＤＣ４４のチェーンナップ

今回は、新しく発売されたHIFIMANのフラグシップヘッドホンＳＵＳＶＡＲＡをしっかり鳴らすためにチェーンナップを依頼しました。
このＳＵＳＶＡＲＡというヘッドホン、インピーダンス：60Ω 感度：84dBととにかく音量が取りづらくＢＤＩ－ＤＣ４４ですら録音レベルの小さいＳＡＣＤなどだと音量が取り切れないことがあるのです。そこでゲインの上昇とともに、せっかくなので筐体変更以外の最新のチェーンナップも依頼しました。

結果は、大成功です。今一つ鳴らしきれなかったＳＵＳＶＡＲＡも朗々と勢いよく鳴ってくれました。ＳＵＳＶＡＲＡは以前試聴でHIFIMANのＥＦ１０００という高価なアンプと共に聴いたことがあります。しかし、チェーンナップされたＢＤＩ－ＤＣ４４では、音の勢い、細部の明晰さなど、メーカーの奨励アンプさえ上回っているように感じます。
時に大編成のオーケストラ、マーラーやショスタコーヴィチの交響曲などを聴くと小さなささやきのようなピアニシモから大量の金管と打楽器が打ち鳴らされるフォルテッシモまで
眼前にいるかのような響きが展開します。

これでまた音楽を聴くのが楽しくなります。今回も素晴らしいものをありがとうございました。

参考までに、現在の使用環境を書いておきます。
ＣＤプレイヤー　アキュフェーズＤＰ－７００（電源ケーブル　チクマTuneful AcⅡ）
ヘッドフォンアンプＢＤＩ－ＤＣ４４Ａ（チェーンナップ済）（電源ケーブルORB　KURENAI ）
xlrケーブル　アクロリンク8N-A2080Ⅲ Evolution
ヘッドホン　HIFIMAN　ＳＵＳＶＡＲＡ
ヘッドホンケーブル　ＡＬＯ　Reference 16

HiFImanヘッドフォンですが　最近当社　ヘッドフォン祭りブースに来られる方も　ヘッドフォンを持ってこられて聞いている方も多いです。
今回のALOケーブルですが、HD800用で購入された方も多いようです。今回はそのケーブルをHiFiman　SUSVARA用に改造いたしました。
SUSVARAは　Φ2.5　3極タイプのコネクタを使っていますので　ある意味標準部品でやりやすいのですが、問題は太さです。本来であれば当社にヘッドフォンをお送り頂ければそれに合わせて製作するのですが、高価なヘッドフォンの場合、運送途中の保険の問題もございますので出来る事であればお客さまから送っていただかないほうが安心です。今回はお客さまにお願いして事前に詳細なお打ち合わせをさせていただきました。

ワイヤーはハイエンド品となりますとどうしても太くなり　Φ2.5のプラグはワイヤーが通らない等の問題が出てきます。　もちろん　HD800のコネクタも細いため　ALOさんでも実は内部ではかなり細い単線のワイヤーに変えて延長し接続しています。
これはこれで仕方が無いのと　少しくらいであれば音質への影響は極小で問題は無いとは思いますが、せっかく行うのであれば　どうせなら延長せずオリジナルワイヤーそのままで接続したいところです。

今回は　プラグを機械加工し、そのまま接続できるように加工して対応いたしました。
内部はギリギリの状態です。絶縁の安全性を考慮し、絶縁チューブだけで無くポリイミド系の 絶縁処理をして完璧を目指しました。

昨日無事品物届きました。
作業過程につきまして、拝見させていただきました。
この度は、とても難しいお願いだったかと思いますが、かなりの完成度で制作していただき大変感謝しております。
動作も問題なく、純正ケーブルに比べ全体的なグレードアップを感じております。
また同じような事例がありましたら、次回もOJI Specialさんにお願いしようかと思いますので、その際はよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

新製品開発で生まれたTuned Ⅱですが、アナウンスしたとおり、BDI-DCシリーズをお使いの皆様に　リーズナブルに最新のサウンドを聴いて頂こうと言うことで　あえてオプション扱いに致しました。技術開発は　どんどんと進みますのでどうしても新製品を出すことになりますし、新製品をリリースすることで、買替え需要もある訳ですが、あまりに速いスパンでの新製品は、「新製品が出ては買い換える」という繰り返しとなり、お客さまにとっては出費もかさみま、良いことではありません。また　当社の製品は長寿命設計となっており、長寿命設計をいかすことが出来ません。
今回はあえて　新製品にしなかった理由でもあります。
Tuned Ⅱオプションのリリースをしたところ　多くのお客さまからアップグレードの要望が来ましたので　一部掲載したいと思います。

BDI-DC44Aのお客さまの多くは　最もハイエンド志向が強く、それ故　特注をされる方が多いです。ツマミの位置や　アッテネータの有無、ゲイン、内部配線など様々な要望がありそれらの要望を具現化してまいりました。
長寿命ということと、ワンオフという世界に一台という思い入れも有りますので、そのままフルにアップグレードをする方が多いです。

Tuned Ⅱオプションを適用する場合には　パワーアップオプション　Extream仕様にしたほうが効果的で有り、Extream　＋　Tuned Ⅱオプション適用となります。もちろん　Tuned Ⅱのみでも可能ですが、多くの方がドライブしにくい　HiFimanのハイエンドモデルや　T-1などのハイインピーダンスモデルをご使用になっていて　かつ　Edition9などの比較的鳴りやすいヘッドフォンもお持ちで全てに最高のサウンドをと言うことで、Extreamオプションもオーダーされています。
このため内部基板のバージョンや　設計内容により様々なモデルがありますが、現在行っている物は全て　トランスや基板全てを最新の物に交換するという手法で行っております。
もちろん　ワンオフで特注適用の　ノイトリック製のロジウムメッキバーションのコネクタや内部結線、極太の純銀メッキテフロン線などはそのままになりますので優秀なパーツそのままで内部回路のみ最新に生まれ変わります。

G Limitedは　ヘッドフォン祭り限定生産品ですが、既に　Extream中の　パワーアップオプションが搭載されており、Tuned Ⅱオプション適用のみで最新の　回路となります。
また　Bタイプは　SiIB　シリコンインシュレータベース搭載も可能です。
インシュレータもただ乗せるだけでは無い　、しっかりとした　純金メッキステンレス製のネジで　装着していますので、強固な物ではありますが、ネジ一本で　直ぐに交換できますし、セッティングの幅が広がります。

簡単ですが、感想を述べます。
「チューニング前と比較結果」
・音の濁りが消え、各音がクッキリハッキリと聴こえるようになった。
・今まで聴こえなかった音がハッキリと聴こえる。
・音の分離が良くなり、全体的な音のバランスが向上し、心地よい。
・若干高域よりのバランスになったように感じる。
(高域の改善がよく出ているためこのように感じているのかもしれない)
結論としてはアップグレードしていただき、満足しております。
ご対応いただき、ありがとうございました。
今後もこのようなアップグレード対応を続けていただけますとユーザーとしては幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。