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 納期に関しまして 改造内容によりましては通常よりも 長くかかっている場合もございますが、全ては 品質と音質を第一に考えておりますので なにとぞご理解お願いいたします。

2013/08/30
Edition9 バランスリケーブル



Edition9-1.jpg最近ではバランスドライブの良さが周知されたのかバランスリケーブルされる方も多くなってきました。
特に Edition9などに代表されるようなハイエンドヘッドフォンの改造がほとんどです。
ある意味 特徴的なサウンドでハイレベルな音がするハイエンドヘッドフォンですので バランスリケーブルでこの特徴が壊れてしまったのでは意味がありません。 だからといって 変わらなくても意味がありません。 メーカー純正でも バランス化されているヘッドフォンを買えるヘッドフォンがありますが、Edition9も その一つでした。
 格好だけのバランス化やリケーブルでは通用しません。 
「特徴を残しつつ 更に良い方向に音質改善をする」 と言うことが大切です。
前回もそうですが、特に 2台 同じ機種をお持ちのお客さまの場合は 直ぐに比較が出来ますので お客さまも OJI Specialもワクワクする改造となります。
また 個体差も気になります。 どんな機器でもそうなのですが、個体差があります。 同じ設計で同じ職人が作っても 全く同じ物にはならず 個体差が生まれます。 個体差の少ない量産工業製品でも 差があります。 特に機械的な可動部分を持つ スピーカーや ヘッドフォンはその差が大きいように感じます。
しかしながら 大きな特徴は 同じ設計ですから 大きく変わることは無いのですが、それでも その差は感じます。
今回 リケーブル対象となった Edition9ですが、前回ほぼ新品のリケーブルをした後だったのでその差を感じました。変な癖が無いというか こなれた音がしました。 車にたとえると 「車も慣らし運転が終わり 人もその車に慣れて 運転を楽しめる」 と言う感じです。
 ますますリケーブル効果がどのようになるか楽しみになったくらいです。
また 今回は余ったケーブルを利用しての アンバランスアダプタも製作しております。
普段は使う必要が無いのですが、チェックや、非常用として使えます。  


バランスリケーブル後のサウンドは 大まかに言いますと いつもの 低域の抜けや切れがよくなり、全体的な分解能が上がるサウンドになります。
皆様が口をそろえて言う 「低域の変化」 は バランス化による部分が大きいです。 どのようなヘッドフォンでも 同じような傾向が見られますし、理論的にも、分割振動にならない低域は理想的なドライブで大きく変わる部分だと思います。

 しかし Edition9は 何度聞いても 芯のある特徴が有る音がしますね。 個体差があっても同じ感じです。 細かい音の差は ユーザーさんがよく分かりますので 今回は楽しみにレポートを待っていました。
Edition9-0.jpgadapter.jpg

■お客さまの感想

バランス化により、ヘッドホン個体自体の個性がより引き出され、よりその個性が感じ取りやすくなった、という印象です。
音の1音1音がより明確に、張りがあるようになった感じでして、その音色が聴き取り易くなったように受け取れました。
誤解を与えないようにあえて付け加えると、音場がより拡がる、全体の音の鳴る場所が変わる等が起こるわけではなく、あくまでヘッドホンの基本特性はそのままで、変わっていません。

今回お願いしたE9は、よく使い込んだためなのかわかりませんが、E9にしては音がタイトではない、悪く言えばゆるい感じでしたが、その代わり、音がよく鳴る(響きやすい)ヘッドホンでした。
自分は低音域の空気が振動しているように聴こえるこの響きが好きでしたが、バランス化により、よりエネルギッシュに、躍動感あふれるようになった感じです。
特に低音側は、E9の特性と相まってか、曲によっては体に響く感じが得られました。
また、音の通りがよくなったのか、中音領域がより全面に出たように感じられ、ざっくり言うと、熱い音を奏でるようになった印象を受けました。