DPAT,DDAC,MTCSS、Crystallizedシリーズに代表されるハイエンドオーディオ機器はもちろん、オリジナルポータブルオーディオ機器,PC audio(PCオーディオ)やHTPC,そしてAV機器などオーディオだけでなくコンピューター,アナログ技術を駆使して高度なオリジナル商品,カスタム商品,カー用品をお届けする それが OJI Specialです。改造、特注などのカスタム品 custom-made もお気軽に

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お客様へ
日頃 OJI Special改造をご依頼いただきありがとうございます。
おかげさまで 多くのお客様からご依頼を頂いておりますが、非常に多くの最新アイテムの改造を手がけている関係上、解析に時間がかかり、お待たせしているお客様も多くいらっしゃいます。 日々 努力しておりますが、改造はハンダ付け一つとりましても品質や音質への影響は避けられないこと そして妥協のない最上級の改造を行うために、今まで通り時間をかけ じっくりと改造しております。
 納期に関しまして 改造内容によりましては通常よりも 1~2週間以上納期が長くかかっている場合もございますが、全ては 品質と音質を第一に考えておりますので なにとぞご理解お願いいたします。

2013/06/17 ULTRASONE Edition9
Balance Cable

Edition9 いわゆる 最高峰のグレードに位置するヘッドフォンです。edition9-01.jpg
音質はハイエンドにふさわしい低域から高域まで独特の厚みのあるサウンドで、聞いて一瞬でハッとするサウンドです。
メリハリがあるのに雑にならず、非常によく出来たモデルです。
今回は このサウンドを崩さずにさらに素晴らしいサウンドにするべくバランス化を行いました。

日頃の業務で業務機を改造していて思うのですが、良い音というのは 口で言うのは簡単ですし、音を変えるのは比較的簡単ですが、良い音にするのは実際にはとても難しい事です。特に 業務機ではそれぞれどのメーカーも技術誇示をする様なものでるが多く特徴が有ります。そして その音質の特徴を生かしながら業務ではサウンド作りをするわけで壊してしまったら本末転倒なのです。
Edition9はそんな業務機のような趣があり、ある意味、基本的なところを壊さずに改造しなければ意味がありません。 DSC_4530.jpg
また 今回のお客さまは 2台お持ちで ノーマルとの比較も常時行える環境である為 改造後の結果が楽しみですし、このようなものデルをお持ちのお客さまは レベルが高く、当社としても腕の見せ所となります。 

外観は ハイエンドにふさわしいように ピュアカーボンシース。 プラグは フルテックのロジウムメッキタイプです。ワイヤーは 当社の 公称φ6ハイエンドタイプです。
メッキは賛否両論で当社としてはお客さまと相談をして、お客さまのご意見で選んだり、合わせて選択をいたしますし嗜好的な物になると思いますが、ロジウムメッキは厚く硬めのために、精度や出来具合によっても変わりますが、長期にわたって使う場合には安定した接触が得られますし、色つけも無い様に感じます。

お客さまの感想

■発送直後
御世話になります。先ほどedition9無事到着致しました。
CDプレーヤーとPC音源で好きな曲を軽く流してみましたが、凄い音です。
edition9-02.jpg
じっくり聴きこんで、ノーマルedition9との比較などもしてみたいと思います。
一先ずはバランス化リケーブルの程、大変有難う御座いました。

■感想
自分はULTRASONE edition9(ノーマル)を非常に気に入っているのですが、edition9のバランスタイプに憧れており、いつか手にしたいと思っていました。この度直近に入手した1本をOJI Special様にてバランスリケーブル をして戴き、ノーマルとバランスの計2本手にする事が叶いましたので、僭越ながら比較などもしてみたいと思います。

ノーマルedition9は鋭さ・速さといった刺激感を低音の分解能で巧く処理している感がありましたが、バランスedition9は重厚さ・荘厳さが付加し、低域の力強さはそのままに、中高域がそれに負けずに適度に広がるので、一つ一つの音がよりはっきりし、音楽の全体像が掴み取れる感じです。

ボーカルについては、バランスはノーマルに比べ、はっきりする一方で声が少し低く感じる感がありますが、これは高域の刺々しさが音場の拡大によって緩和される為、相対的にそう感じるのだと思います。

特にロックやメタル系の、ソースがはまった時のノーマルの突撃感は素晴らしいのですが、バランスは爆発感が凄まじく、ソースやジャンルを選ばず、豪快かつ緻密に音楽が表現され、とても心地良いです。

この辺のハイエンドヘッドホンに世辞は無用だと思うので、ありのまま感じた事を書きましたが、美辞の列記になってしまいました。「凄さに出会った時に感じる畏怖のようなもの」がそこにあります。これは最高峰という答えの一つかもしれません。


2013/05/29 HD700 Balance Cable

今回はケーブル製作です。
リケーブルとしての難易度は 本体を分解しないので良いのですが、ケーブル自体がまだまだ少ないようなので 当方へ依頼をいただきました。D700-2.jpg

ゼンハイザーのヘッドフォンは ベイヤーダイナミック T-1と比べますと シャキッとしたサウンドですが、フワッとした広がりや漂うような低域が出ればもっと存在感が有ると思っていました。今回は リケーブルとバランス化を行いました。 さてどんな感じになるのか楽しみですし、 ケーブルを差し替えられますので そのままオリジナルと比較試聴も出来ます。
ケーブル製作の問題点はコネクタで マイクロプラグタイプはニッケル系が多いのですが、 やはり 金メッキタイプをチョイスしたいですし、更に問題は 太さが太いとヘッドフォン装着部分に入りません。 
その点を考慮して 極太ケーブルを使い プラグもほぼ同じ径まで細くし、対応しました。
肝心の音ですが、オリジナルと聞き比べをしましたが少しうるさめの中高域寄りの音が全体的な太さを感じさせる音となり低域の輪郭が感じられる音になった感じがします。 硬い音や高域に輪郭があり低音に輪郭を感じる音では無く、全体的にバランスが取れ厚くなった感じの音です。


D700-3.jpg左: OJI Special 右:オリジナルD700-1.jpg

お客様の感想

お世話になっております。

本日、無事受け取り、早速確認しましたが問題なくケーブルを接続できました。

肝心の音ですが言い方は悪いですが物凄い音がします。
HD700はHD650の良さを引き継ぎ高解像度でクリアな音にしたヘッドホンだと感じておりましたが今回のバランス化によりHD700の個性がより引き出されていると感じました。
ノーマルHD700の良さはそのままでパワフルな音になったと思います。

この度も素晴らしいものを製作して下さり有難うございました。
HD700用のリケーブルはまだあまり出回っていない状況でバランス接続まで体験できたこと本当に感謝しております。今後とも宜しくお願い致します。

2013/05/27 ATH-ES10 Balance recable


ATH-ES10-0.jpgATH-ES10 オーディオテクニカのヘッドフォンは リーズナブルな価格と 鳴らしやすさ そして国産と言うことで流通もよく非常に親しみやすいヘッドフォンです。私も 以前からかなりの数のヘッドフォンを使っています。
そして リケーブル効果の出やすいヘッドフォンとも思っております。
理由は ポータブル系は やはりワイヤーが貧弱です。特にバランス化した際は オリジナルではバランスの良さである 低域が感じにくいと思います。
できれば バランス化した際には 量感のある低域だけで無く、輪郭や定位といったさらに上のレベルの音質差を感じることができれば バランス化による恩恵を更に感じることが可能です。
今回はそんな 想いを胸に改造しました。
ワイヤーは 当社公称Φ3タイプ でカーボンシースです。 コネクタは SR-71Bなどでおなじみの4pinタイプを装着しました。
OJI Specialでは ヘッドフォンリケーブルでは当初から 問題視していたことがあります。それは ケーブルの機械的な振動です。 特にポータブルでは顕著に表れるのですが、ケーブルが服などにこすれた際にゴソゴソっと機械振動が耳まで伝わります。 糸電話の原理です。 ワイヤーは内部損失が有り、引っかからないスムースなものが最適です。
当社のワイヤーは それ自体でも表面処理を施しているのですが、更にシースにもこだわっています。
 そういう特殊な環境下で良い物を模索し、使っていたのですが、以前はシルクシースを多用していました。しかし入手困難となり、現在では 純カーボンシースが主流です。 当社で採用している純カーボンは よくある印刷ではなく本物のカーボン繊維で 強さはあるのですが、髪の毛のような触りごごちの柔らかさをもっていますし 導通性があり、シールド性にも優れ 素材としては最適です。

出来上がりですが、全体的には しっかりとオリジナルケースにも収まりますし、メタル系のヘッドフォンにマッチする カーボンシースが かなり良い感じです。
写真では てかてかした感じに見えますが、実際には カーボンの落ち着いた黒色です。


ATH-ES10-1.jpgATH-ES10-2.jpgケースにもしっかり収まります。




お客様の感想

■到着時
早速聴いておりまして、感想は、いろいろ聞いてみまして、お送りいたします。IMG_0605.JPG
よく聞く音楽での、第一印象では、期待通りのすばらしいものです。

聞き込んだ後の感想
感想をお送りします。

 全体として、いままで聞いていた音に対してリミッターがはずれたような感覚です。

高低音で突出した音が、今までは割れてしまうか、抑えられたような感じでしたが、
クリアに聞き取れるようになっています。

 比較として、ヘッドフォンのリケーブル前後で比較する場合、アンプからの出力でバランス/アンバランスの違いがあるため、別に持っているHD-25 IIのバランス用にリケーブルされたものと比較しています。
環境は、
iPod classic 160GB→Cypher Labs AlgoRhythm→(Coaxial 接続) →iBasso DB2 Boomslang2→(バランス接続)→ALO Rx Mk-3B →(今回のリケーブルでバランス接続)→Audio-technica ATH-ES10
です。音源はAppleロスレスで取り込んだファイルになります。

 普段Jazzをメインに聴いているのですが、相性は大変良いです。ただ、いままでボーカルがよく聞き取れない曲が多かったのですが、今回のヘッドフォンではっきり聞こえるようになり、その効果を感じます。(これが、今回の目的でした)
複数ホーンの曲は、大変相性がよく、演奏の違いがはっきりわかります。但し音源に
よっては左右の音で、左側が小さくなることがあり、残念になることになることがあります。例えば、マイルス・デイビスのBitches Brewが左右の音量でよく聞き取れないことがあります。ただ1970-Miles Davis at Fillmore Eastのライブアルバムの迫力は最高です。

問題であったヴォーカル系では、 Roy Hargrove のRH FACTORというバンドでのヴォーカルが、いままで、非常に聞き取りにくく、音が割れることがあったのですが、今回で解消されまして、よく聞こえるようになりました。(ライブで聞いた時とあまりにも違っていたので気になっていました)他にもボサノバなど女性ボーカルの相性はかなり良くなったと思います。ちなみに今回の環境で最も迫力や音の良さが活かされるのはCulb JazzやDJ系で、jneiro jarelやquasimode、J.A.M、DJ Spinnaなどは、バランスが効いて、ライブで聴いているような感じになります。
但し、SouliveのU.S.でのライブ・アルバムはフラットな感じで出力され、あまり効果がないようですが、BlueNote Tokyoの収録版では迫力や臨場感が違ったので、音源の問題と思います。
また、音が非常にクリアに聞けるようになったので、昔聴いていた曲を聴き直してみました。The BeatlesのSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandがなぜか、左の音量が小さく、 よくありませんでしたが、同アルバム内の Lucy In The Sky With Diamonds や A
Day In The Lifeなどは、立体感を感じます。
ちなみに、Billy JoelのThe Stranger は、口笛のパートからかなり音が伸びて、最も効果的で聴き直してしまいました。
(音があまりにもよく出力されるようになったため、全体的に良くなったものの、音源の良し悪しがわかるようになってしまったような感じがします。。。)

2013/05/25
beyerdynamic T1 オリジナルケーブルでバランス化




T1は 全体的なバランスの良さと ナチュラルな音で私も好きなヘッドフォンです。T1_org2.jpg
600Ωとハイインピーダンスなのが難点で しっかりとしたヘッドフォンアンプが必要ですが 音漏れが問題にならない場合は 非常に良いヘッドフォンと思います。


通常は 更にこのヘッドフォンの良さを引き出すべく リケーブルを行ってしまうのですが、 今回はオリジナルワイヤーを利用した、 バランス化と 変換ケーブルを製作しました。
T1_org1.jpgT1_org3.jpg