DPAT,DDAC,MTCSS、Crystallizedシリーズに代表されるハイエンドオーディオ機器はもちろん、オリジナルポータブルオーディオ機器,PC audio(PCオーディオ)やHTPC,そしてAV機器などオーディオだけでなくコンピューター,アナログ技術を駆使して高度なオリジナル商品,カスタム商品,カー用品をお届けする それが OJI Specialです。改造、特注などのカスタム品 custom-made もお気軽に

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2009.05.12 DENON AH-D7000 バランスリケーブル

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DENONのハイエンドヘッドフォンのバランスリケーブルを行いました。
新品の状態で送られてきたD7000。音質のチェックを行いますと さすがにハイエンドと言うことで、緻密な音がいたします。このヘッドフォンの特徴の一番のポイントは低域でしょう! あたかもスピーカーでならしているような それも 40cmウーファーをダブルでならしているような あのサウンド!
この音質を引き立たせ さらにスッキリと鳴らせる構成を考えてリケーブルいたしました。
仕様は お客様と相談した結果、いままで行ったことがないカーボンスリーブを使った方式としました。カーボンをぴったりと覆い更にシルクをかけるという大変手間のかかる作業です。

当社Φ6ケーブルを カーボンスリーブで覆いさらにシルクスリーブで覆いました。 コネクタは ノイトリックハイエンドタイプのロジウムメッキです。
DSC_4572.JPGこちらは バランスヘッドフォンをアンバランス接続でも使うためのアダプタです。仕様は Φ6ケーブル。コネクタは XLRがノイトリックロジウム仕様。プラグはコバルトX-1000プレイティング仕様です。

今回コバルト仕様をお奨めしたのは 抜き差しの多いヘッドフォンの視聴用にお使いいただくと言うことで 特に耐久製に優れたコバルトをお奨めいたしました。

バランス化されたD7000を出来たばかりの 当社バランスアンプで試聴いたしました。このアンプは バランスドライブの理想を求め、左右モノラル構成のDCアンプです。
早速試聴すると 音は、D7000の音を継承しながらなおかつクリアー!
気になる低域はDCからバランスドライブされた圧倒的な量感だけでなく、切れの良い 音程がしっかりとわかる低域です。リスニング用としては最高レベルの出来と感じました。
中高域は ロジウムの性もあってか スッキリと緻密な音を聞かせます。白金族の金属は 冷たい音 つまらない音 など言われてしまうことがありますが、 そんなことは全く感じないばかりでなく、ワンポイント録音では その空間の大きさがわかるような正確な表現をしていました。秋吉敏子さんのマスター版では 会話する声や楽器の音がリアルで 実際に現場にいた私はその録音の時の状況が蘇ってくる様でした。
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■お客様の感想 その1
そのD7000ですが、お話した通りヘッドフォン祭の前日に届きました。
苦労されたというカーボン&シルクの二重被膜ですが本当に美しい仕上がりですね。その他の細部も其々納得の出来で、お任せしてして本当に良かったと思いました。音に関しましては、今は当方の貧弱なアンバランス環境では少し音抜けが悪く感じられます。もっとも新品をリケーブルして頂いたので、本体もケーブルもバーンインの途上かと思います。
更にヘッドフォン祭でのバランス駆動された音の後ですから特にそう感じられるのかも…
それもあって、バランスアンプの事が気になってしょうがありません(笑)。

2009.05.10 春のヘッドフォン祭り2009

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今年も出展いたしました。春のヘッドフォン祭り。
祭りにふさわしく 世界中から集まったヘッドフォン。そしてそれを支えるアンプや周辺機器、アクセサリ群。
人の波が途絶えることなく多くの方にご来場いただきました。
当社のブースも お待ちいただいている人が必ず一人はいる状態で、休んだのは5分だけというハードな一日になりました。そのくらい多くの方に来ていただき感激いたしました。

目玉は 発売したばかりの BD Impact DP1 ポータブルバランスドヘッドフォンアンプ。

DSC_4631.JPGデモは モニターの世界では世界標準とも言える 900ST。
業務ではもちろん マニアであれば一度は聴いたことがあるサウンドですし、中高域の分解能を考えると 評価していただくには好都合ということで用意しました。
もちろん お持ちのバランスヘッドフォンでも視聴できるように変換ケーブルを用意。世界中で当社だけのコバルトX-1000プレイティングと金メッキ品の2種類を用意しました。
途中から用意した D7000でも視聴可能となり、ポータブルリスニング用途としてハイレベルのサウンドをお聴かせできたと思います。
室内だけでなく いつでもどこでも あのサウンドを聞くことが可能です。

また ポータブル環境に無くてはならない 接続ワイヤーも ブレンドチューンシリーズで用意いたしましました。
ポータブルアンプへの接続だけでなく、イヤフォンへの接続でもその音質の変わり方に多くの方が驚いていらっしゃいました。

もう一つの目玉 OJI Special特注バランスヘッドフォンアンプ。

お客様からの依頼品で製作途中ではありますが、出展させていただきました。
当社では お客様からの一品物の特注を得意としております。
今回は バランスヘッドフォンアンプを お客様のご厚意で出展させていただきました。

大きな特徴は 電源からモノラル構成の 完全DCアンプで製作しています。DCアンプですから 直流まで増幅します。モノラル化は バランスヘッドフォンの特徴である共通インピーダンスを排除するための究極の選択です。DSC_4632.JPG
音質は クリアーかつダイナミックなサウンドでバランスヘッドフォンの特徴を生かすドライブ感のある今までにない音質です。低域の分離感は圧巻です。
 リファレンスとして前回も出品したバランスヘッドフォンアンプですが、今回 左右をモノラル構成として完璧を目指しました。電源は電流容量は通常設計の2倍以上の大容量トロイダルトランスを2ヶ使用。ショットキーダイオードによる整流と大容量平滑回路とOSコンデンサー使用の電源回路によりパワーアンプなみのクオリティでアンプに供給しています。
その他使用部品は、一般量産品ではあり得ない最高峰の物をチョイス。
信号が通過する部分は特に配慮して 東京高音電波製ボリュームはじめ、ノイトリックハイエンドロジウムメッキコネクタ、プレート抵抗、シルバードマイカコンデンサーなど ハイエンドパーツを多用しております。

その他使用機器は 世界でただ一つ(当社調べ)のバイナリ一致トランスポート DPAT2。そして DACはマスタリングエンジニア原田様も絶賛のDDAC-Pro。

ワイヤーは コバルトシリーズで固めてあります。
電源ケーブルは 秋吉敏子さんのゴールドディスクに輝いた50周年記念ライブレコーディングで実際に使用したクリスタルパワーケーブルをDACに使用。
アンプにはそれと同じコネクタを使った電源ケーブルを使用しました。
バイナリ一致する高分解能ソースを余すところ無くアナログに戻すDACとの高分解能サウンドがアンプの音質評価や性能確認に寄与したことと感じております。

今回は多くのお客様のご協力があり、展示できたこと そしてお客様もご来場いただけ本当に有意義なヘッドフォンショーとなりました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

2009.05.04 Lynx L22 OJI Special
電源強化、ノイズ対策

Lynx L22 言わずとしれたハイエンドカードですが、音質もL22サウンドと言えるくらい特徴のある、エンジニアの好みそうな太いあのサウンドです。
ただ太いだけではなくしっとりと鳴らすこともできる味のあるカードです。
改造は クロックなども出来ますが、一番コストパフォーマンスが良く(対費用効果のある)さらに L22サウンドをスポイルしない改造を心がけました。
あのサウンドが死んでしまっては L22ではなくなってしまうからです。
お客様と相談した結果 電源周りとノイズ対策を施しました。電源関連ほぼ全て対策しましたので アナログもデジタルも効果が有ります。
パソコン内部はノイズだらけですが、それなりの対策をすれば ハイエンドオーディオ機器に勝るとも劣らないサウンドがそのまま出せます。お客様とも話が合いましたのでパソコンの方も電源などに気を遣っているものと思います。
できあがりは 太く輪郭のある音に更に磨きがかかった澄んだサウンドとなりました。

お客様の感想

カードのほう無事到着しましたので、深夜になってからカードをPCに取り付けて早速聴いてみましたら……

…これはやられました!
「音が良くなった気がする」というレベルではなく、1ランク上のカードと思えるくらいに変わってますね。

一番変わったのは解像度というか、透明度でしょうか。ベースは確かにLynxの音なのですが、明瞭さが段違いです。
とてもスッキリした音になりましたが、聴きたい音は埋もれることなくちゃんと前に出てきます。(この辺はLynxのアナログの特徴でしょう)
改造前は骨太で濃すぎて音が滲んでいた感があったのですが、改造後はとにかくシャッキリと音が立ってます。
実体感のある音になったと言えばいいのでしょうか?
この変わりようは正直驚きです。
近いうちに単体DACを導入しようかと思っていましたが、L22のアナログ出力だけでも十分使い物になってしまいますね;

手元にデジタルで繋ぐ機器が無いために、デジタル出力の違いを試せないのが残念ですが、アナログ部分だけを見ても十分すぎるほどの効果が出ており、非常に満足しています。


最後に。
この度は、ヘッドフォンショー出展でスケジュールが押している中改造作業をとても迅速にして頂き、本当にありがとうございました。
メールでも丁寧に解説等していただき、感謝しております。今後また機会がありましたら、改造依頼等お願いしたいと思います。
改めて、ありがとうございました。
それでは、失礼致します。