DPAT,DDAC,MTCSS、Crystallizedシリーズに代表されるハイエンドオーディオ機器はもちろん、オリジナルポータブルオーディオ機器,PC audio(PCオーディオ)やHTPC,そしてAV機器などオーディオだけでなくコンピューター,アナログ技術を駆使して高度なオリジナル商品,カスタム商品,カー用品をお届けする それが OJI Specialです。改造、特注などのカスタム品 custom-made もお気軽に

What's new!

お問い合わせ

※お客様のコメントは、プライバシー部分以外は基本的に原文そのまま掲載しております

LinkIconバックナンバー

お客様へ
日頃 OJI Special改造をご依頼いただきありがとうございます。
おかげさまで 多くのお客様からご依頼を頂いておりますが、非常に多くの最新アイテムの改造を手がけている関係上、解析に時間がかかり、お待たせしているお客様も多くいらっしゃいます。 日々 努力しておりますが、改造はハンダ付け一つとりましても品質や音質への影響は避けられないこと そして妥協のない最上級の改造を行うために、今まで通り時間をかけ じっくりと改造しております。
 納期に関しまして 改造内容によりましては通常よりも 長くかかっている場合もございますが、全ては 品質と音質を第一に考えておりますので なにとぞご理解お願いいたします。

2014/12/18
Westone WST-ES60 リケーブル
For AK240 , SR-71B and Balanced line cable




最近は ポータブルにもバランスの波が押し寄せています。
For_AK240.jpg当社は ヘッドフォンのみならず、スピーカー再生におきましても バランス再生の利点を追求してまいりました。
一般的に完全バランスと言う言葉があふれていますが、完全ではありません。
単に アナログで位相反転された信号を使って いわゆる BTL接続されているだけです。最近のアナログアンプは位相特性が優秀ですし、可聴帯域内でしたら、これでも バランス再生の意味はもちろんありますが、完全なバランス信号でドライブする世界はまた異なるものがあります。 やはりハイエンドとなりますと理想を追求したいものです。
当社では真のバランス再生となる 2006年の 完全バランス再生を皮切りに、ハイエンドヘッドフォン再生の BDI-DC24A -R など 完全バランス再生(当社 コンプリートバランス再生)は 既に 10年にせまる実績があります。(フジヤエービックさんのヘッドフォン祭りでは 出店当初からBDI-DC24によるバランス再生にてデモしております)

長年の実績の中でおかげさまで多くの方に愛用されている、 T1 OJI Special などのヘッドフォン再生はもちろんですが、最近では 前述 ポータブルでも「あの音を再生したい」 という要望が増えてきました。
For_SR71B.jpg
そういう中 発売された AK240ですが、確かにスッキリしていてバランスの良さは見えますが、据え置き型の ハイエンド再生と比べますと、力感や余裕というものが足りない感じがします。
やはり アナログアンプの優位性は 否定できず、 ポータブルでは ヘッドフォンはを朗々と鳴らしきり、さらに ハイエンドIEMでは 微細なニュアンスも最高峰の音を奏でる SR-71B OJI Specialでバランス再生を試してみたいという要望も多くなりました。

そんな中 今回 AK240のファームのバージョンアップで ラインアウトが可能になり、今回 新しいテーマとして AK240単体、SR71B OJI Special など同一ケーブルで比較試聴してみたい と言う要望があり、急遽オーダーが入りました。

ワイヤーは アンバランスオリジナルとも比較したいので Westoneオリジナル部品を使い バランス化しました。
Westoneオリジナルワイヤーは アース側が共通なので 2本のケーブルを作るために 3本のオリジナルワイヤーが必要となります。 
オリジナルの良さを生かして できるだけ その姿を破壊すること無く、ワイヤー製作をいたしました。
AK240-SR71B.jpg AK240とSR-71B OJI Specialを結ぶ バランスラインケーブルは 新規ケーブルによる 新型になりました。当社は 短いラインケーブルではありますが、 シールドケーブルタイプを長年使ってきました。 通常のイヤフォンではあまり解りませんが、再生の限界に迫る SNを求めるには、どうしてもノイズ対策が必要です。 家庭用のハイエンドオーディオやプロの現場でアンバランスでワイヤーむき出しの ラインケーブルは存在しないと思いますが、なぜか ポータブルでは そういうケーブルが多いです。
もちろん 実際に高周波ノイズを混入させたりするようなノイズ混入も音楽製作現場では行われておりますので、 ノイズ混入も音楽性と言うことでは良いのですが、 高忠実度再生と言うことですと、やはり問題あります。
音楽を楽しむだけでしたら 色つけもOKですが、比較試聴と言うことですと 別の世界が必要です。

特に 今回の様な ハイエンド カスタム IEM を何種類も使っている方で、さらに ハイエンド再生をご家庭で楽しまれている方には しっかりとノイズ対策をしたケーブルにしたいと考えています。

バランスですから CMRRはそもそも理論上 元から素晴らしいものがありますが、  内部は テフロン系のワイヤーを CMRRを最大限に生かすように 適切に撚り、2回のアニール処理をしています。シースは シールドワイヤーを編み込んだ繊維を使っています。










2014/12/7
beyerdynamic T1 リケーブル XLR 4pin ITT CANON


T1-ITT4P1.jpg澄んだ音質とフラットで自然さのある代表的なヘッドフォンと言えば beyerdynamic T1
当社 BDI-DC24A  やBDI-DC44Aシリーズでおなじみ、ハイエンドヘッドフォンになります。

この澄んだ音質は絶品ですが、アンプの質で大きく音質は変わりますが、リケーブルでもやはり変わってきます。
今回は、お客さまの指定部品でリケーブルをいたしました。

当社は、大手メーカーさんの試作品も手がけてきたメーカーですが、やりにくい物も何とか仕上げてお客さまの要望に応える姿勢を崩しておりませんし、一般のお客さまの改造でも同じです。 もちろん お打ち合わせは入念に行いますし、 不可能な物の判断はいたしますが、できるだけ お客さまの夢を具現化したいという思いはいつもいだいております。
また できるだけ オリジナルに近い出来映えを目指しております。


T1はシールドをオリジナルでは、フレームにしっかり接続して使っていますのでこれを省くわけにはいきません。 お客さま指定のITT CANONの 4Pプラグは シールド接続が無く 今回苦労したところです。
内部ワイヤーを上手く引き出して しっかりネジ止めするという方法で対応しました。 
見栄えは 接続してあることが解らないような出来映えになっています。また指定のワイヤー及びシースも綺麗に収める事が出来ました。 ちなみに ご指定の品で上手くいかないと解っている部分は 当社で使用している物を使いますが、 今回は、収縮チューブの一部以外は お客さまのご要望でほとんどを使い仕上げました。時間はかかりましたが私としても満足のいく仕上がりになっていると思います。 お客様の感想が楽しみという感じです。
T1-ITT4P2.jpg■お客様の感想
品物は今朝無事に届きました。ありがとうございました。

最も懸案だったナイロンスリーブの装着ですが、緩みなくピッタリとフィットしており、それでいて取回しも柔軟で
希望通りです。

4-pin のシールド GND 接続は、普段お使いのノイトリックでなくITT キャノンを当方にて指定したため苦労されたということですが全くそれを感じさせない完璧な仕上がりでした。

4-pin 対応のヘッドフォンアンプの購入はこれから検討に入るため早速本日、別途自作した4-pin -> 3-pin x 2, 4pin -> ステレオフォンの各変換アダプタ (添付) と一緒にヨドバシ Akiba のヘッドフォン試聴コーナーに持込み、
複数のヘッドフォンアンプで聴いてみました。

まずは TEAC PD-501HR + Luxman P-700u での CD 再生、このデモ機には元々ノーマルの T1 がつながっており、ちょうどステレオフォン変換アダプタ装着で、ノーマルとの聴き比べができました。T1-ITT4P3.jpg
同じアンバランス接続での比較となるので、違いはほぼ純粋にケーブルの差ということになります。

ノーマルの T1 に使われているドイツ製の Peacock MkII というケーブルも一定の評価を得ており、T1 の高解像度、透明度、広帯域に渡るフラット感の実現に大きく寄与するマッチングの高い物なので同じ方向性を持ち、更に1枚上を目指す、という意味で今回の改造においては Gotham GAC-4/1 mini を選択しました。

実際聞いてみると、オリジナルの2芯シールドから4芯スタッカード+シールドと構造が変化することで演奏の上品さと透明感を維持しつつ、高域、低域ともに一段階レンジが広がった感あり、まずは狙い通りです。

次に3-pin x 2 変換アダプタを装着し、バランス接続に変更。高域のキツさやサ行の刺さりが減少、カドが取れてまろやかさが増し、全体的な音調も腰が座った感じ。P-700u 自体がバランス/アンバラ間で差が出ないよう音作りしてるためか、音圧自体はさほど上がるわけでもないですが、ピーク時の躍動感と静寂の中での音の消え入り、立ち上がりの雰囲気も、バランス接続にすることで1歩上回っています。

次にアンプを DAC 兼用の OPPO HA-1 に変更、Marantz SA8005 から光接続で CD 再生、変換アダプタ経由のアンバランス接続と、直接バランス 4-pin 接続との聴き比べです。こちらは音圧から、レンジ、奥行き、劇的に変わりました。
4-pin バランス接続により、これが T1 か?というほど低域の押出し感が増し、それでいて解像度を損ねずに空間も広げるという、非の打ち所のないレベルに達します。

最後に Pioneer U-05 に変更、PC と USB 接続によりハイレゾ再生、ここでも変換アダプタ経由のアンバランス接続と、直接バランス 4-pin 接続の比較です。
ハイレゾならではの分解能の高い音出しは甲乙付けがたいものの4-pin バランスでは1つ1つの楽器を団子にせず切り分けながら、一方で全体を調和させて押し出してくる力が1,2枚上でした。
これで周囲の雑音がない自宅でのリスニングならばどこまでの高みに登れるのか、今から楽しみです。
今後ともよろしくお願い致します。




2014/11/20
Edition8 リケーブル For ALO amp mk3 


edition8_71B2.jpgポータブルとして イヤフォンではなくヘッドフォン派のかたに人気の高いのが Edition8です。
また 角型のバランスコネクタですが、接点は定評があり、SR-71Bもそうですがばらつきが無く良好な接触が得られます。
さて ポータブル利用も考慮して ワイヤーは細めの#3ワイヤー
細さを感じさせないダイナミックな音は Edition8にピッタリのサウンドです。
シースは 耐久性重視で新型のPETシースをチョイスいたしました。一般的なペットシースは ガサガサとタッチノイズが多いのですが、新型はユニークで PETと感じさせない構造になっています。

当社は、本来は国や企業向けの設計や試作、改造等を行ってきた会社ですが、オーディオに関しましては 社長のこだわりもあり、 良い物をお届けしたいと言うことから コストがかかり、手間暇かかる ハンドメイド をずっと貫いてきました。
当社製品はもちろんですが、改造にもその技術が生かされております。
量産品は 安価で手頃なものは入手しやすいですし、製造側でもやりやすいのですが、やはりこだわりの高品質edition8_71B1.jpg品は職人が長年の技を駆使して手をかけて作ったものにはかなわないと思います。

打ち合わせ時から 出来るだけお客さまの要望に添うように、ご満足いただける一品を精魂込めて作っております。

■お客様の感想
以前にもリケーブルを依頼させていただいたのですが、こちらの不注意でコネクタの破損やR側の音が出なくなってしまった為再度リケーブルをお願いさせていただきました。
特にR側の状態がどのようになっているのかが不明でしたがドライバーも含めて細部まで調査していただき、また迅速に対応していただき非常に助かりました。

現状、状態や音質も問題なく使用させていただいております。この度もありがとうございました。