DPAT,DDAC,MTCSS、Crystallizedシリーズに代表されるハイエンドオーディオ機器はもちろん、オリジナルポータブルオーディオ機器,PC audio(PCオーディオ)やHTPC,そしてAV機器などオーディオだけでなくコンピューター,アナログ技術を駆使して高度なオリジナル商品,カスタム商品,カー用品をお届けする それが OJI Specialです。改造、特注などのカスタム品 custom-made もお気軽に

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2020/04/29
BDI-DC44B -R Extra Limited Edition2

当社最高峰のバランスヘッドフォンアンプ BDI-DC44B -R を さらに特別にチューニング。BDI-DC44B -R EX limited2
バランスヘッドフォンアンプの理想を求め 電源までも左右だけでなく H L独立した
当社最高峰のBDI-DC44B -R TunedⅡ+SiIBフル装備をさらにスペシャルチューニング。

本Tuned EX2は-R フルオプションに加え 特別選別調整したアンプと強化した内部シールド配線。そしてフルテック社製ロジウムメッキACインレット装備。

アンプ部はバランスアンプの理想を追い求め周波数特性差やゲイン また DCオフセットなど0.01dB、マイクロボルト単位まで極限まで追い込みました。今回のExtra Limited2は更に音質劣化となる調整用ソケットなどの信号通過部分の接点を全て排除した上で特別に調整。量産では真似のできない、匠だけが成し得る最終仕上がりとしました。
定評のある超高SNの無音から湧きあがるサウンドは くすみ無く 深く さらにクリアー。10年以上の実績を誇るOJI Specialのバランスアンプ史上最高峰となるBDI-DC44B Extra Limited2。

BDI-DC44B-R EX Limited2 オプション含む参考製品合計価格 1,462,780円(税込み) 
\1,329,800.-(税別) 

・ベースモデル BDI-DC44B-R TunedⅡ+SiIB-01 \1,166,800.- 
・TM-1 スペシャルトルクマネージメント\35,000.-
・スペシャルチューニング Tuned EX2  \128,000.-
・ソケットなど接点排除含む 今回のみ 特別選別調整費用
フジヤエービック様 ヘッドフォン祭り 限定3台
ご購入と価格

2020/01/01
DPAT 496B-10 Extra Limited Edition

完全デジタル伝送オーディオの発想 そして開発から25年あまり、DPAT-01の誕生から 18年。DPAT-01のA&Vフェスタ2003での衝撃発表から 17年。
データトランスポートのパイオニアとして 最新DPAT(ディーパット)と供に 新たな年 2020年が始まりました。



2019/05/14
nanoDIGIのクロック交換

最近特に多いクロック関連です。
nanoDIGIはデジタルチャンネルディバイダです。
従来ハイエンドオーディオではネットワークでは無くチャンネルディバイダでマルチアンプ方式でシステムを構築することが多かったのですが、スピーカーの特性に合わせたカットオフ周波数の変更や減衰量等がアナログでは柔軟に対応出来ずかなり大変だった記憶があります。その点デジタルでは非常に柔軟に対応出来ます。それも こんなに安価に! と言うことなのですが、逆に デジタル機器の為に クロックの影響は通常の ネットワークを使ったオーディオよりもかなり大きいように感じています。

また 最近のデジタルオーディオ機器は USB接続が多いのですが、せっかく 良いクロックを使っても USBのクロックが邪魔をして なかなか結果の出ない機材が多い様です。
クロックは 高周波回路ですから 電源は勿論ですが、伝送路はさらに非常に大切なのですが、後から実装するクロック交換はその点が非常に難しいです。

電源ばかりに気を取られていて伝送路のことを考えていなかったり、伝送路のことを考えて 逆に電源ラインを引っ張り回したりして 電源インピーダンスのことを考えていなかったり実装には問題は多いです。一般の実装例を見ますと、発振器モジュールの特性は素晴らしくても、オーディオ用としては信号伝送路までしっかりと考慮して実際の信号が上手く伝達されているかが疑問に思えるような接続も多いです。信号が使うところまできちんと伝達されるかが問題となるからです。

実際の機器を解析してみたところ USBやCPU関連のクロックとDSPやレシーバに入るオーディオクロックの2種類が有ることが解り、お客様との打ち合わせの中で それぞれの影響も考えて 両方交換することに致しました。
クロック素子自体は、長期的なPPMで表される周波数安定度は音質に直接関係は有りませんが、多くの場合水晶自体の品質が良い物は音質も良い物が多く、結果的に 安定度の高い物は良い結果が出ます。
しかしながら 完璧はありませんので音質は それぞれ 異なります。良いか悪いかは、使ってみるまで解らない と言うことや、お客様の好みの問題も有ったりします。
また 入手性の問題も有りますので、お客様側で用意していただいた物を今回は使い実装しました。 

実装は できるだけ余計な電源などを搭載せずに クロックの性能が出やすいように考えて 元から搭載されている電源パスコンの直近に設置、かつ 信号ラインの波形観測もしっかりとおこなって リターンロスができるだけ少なくなるように波形観測しながら問題の無いことを確認し装着いたしました。

■お客さまの感想



デジタルチャンネルディバイダーnanoDIGIを自分でi2S出力に改造し、それなりに音質
の向上に満足しておりました。
今回、更なる音質の向上を期待してクロックの交換を検討いたしましたがnanoDIGIのクロック交換はminiSHARKと違ってかなり難易度が高い為、自分には無理だと判断しプロであるOJI special様に交換をお願いいたしました。

出来上がってくると、まず非常に繊細で丁寧な仕事ぶりに感心いたしました。
音質に関してもかなり変化し、以前に較べ細かい音が色々聞こえるようになりました。
また2つのクロックを同時に交換して頂くという手間のかかる作業でしたが、リーズナブルな価格で非常に満足度は高かったです。
機会がありましたら、また宜しくお願いいたします。

2019/05/12
behringer 302USB XENYX OJI Special
SN比改善・音質向上

今回は 小型かつ多機能な ミキサの性能向上の依頼がありました。

ミキサー 簡単なようで 使用用途に合わせて行う選択は非常に難しいと思います。
理由は 小型のものはどうしても性能が落ちてしまうからです。
昔 どうしても 電池駆動で持ち運びがしたい という 録音が有ったとき、選んだミキサのあまりの音の悪さに 中身は別物くらいに改造した想い出があります。
しかしな
がら 昨今では、ミキサーは非常に安価で 多チャンネルのものでも数万円と安価かつ、大きい物では音もそこそこ良いのです。

例えば ヤマハのアナログミキサは かなり安価なのに、多機能で音も良く、最近は安いなあ と思うことが多いです。
つまり 量産製品の改良作業は 非常に効率が悪い方法です。製造過程では組み立てるだけですが、改良となると 分解組立となり、2倍以上の時間がかかります。特に 人件費や生産コストの安価な国で生産した物は 上位機種や ある意味高額な物を買った方が 遙かにコストパフォーマンスは良いのです。
改良作業では 本体価格の50%~100%程度を上限として考えていますが、このミキサはあまりにも安すぎて問題と感じ お客様と かなり相談を致しました。当社は 行うのはもちろんできますが、費用対効果が企業としては気になるからです。 

価格やリスク含め 全てお話しした上でのお客さまの回答は  「この機種で何とかしたい」 と言うことでした。確かに 小型かつ機能が集約されている上に多機能で電源も簡単で便利です。

全て理解した上でのことでしたら 何とかしてあげたいと考え、解析と改良作業を実施いたしました。

メールで お話を聞いているときは それほど酷いノイズが有るとは思えませんでしたが、実際にマイクを繋いで聞いてみますと 確かにノイズが多くビックリしました。また 歪み感がかなりあります。これは何とかしたいと思うのも当然です。
一応 周波数特性やSN比、ダイナミックレンジ、ひずみ率など 一通りの特性を測ってみますと 「なるほど」と思う特性でした。
逆にこれをどうしたら良いのか? がかなり問題です。 聞こえる聞こえない などの問題は ある意味 主観ですから、客観的にしっかりとSNが改善されていることを確認しないといけませんし、特性の悪さは 最近では電子部品は非常に安価なので、コスト と言うよりも 素子などの使い方含めた設計の問題が大きい場合が多々あるからです。

アマチュアの記事などでよくあるのが コンデンサ。 電源などのコンデンサをいわゆるオーディオ用や高額なものに 交換したり 容量を大きくしたりしている記述をよく目にしたり耳にしたりすることが多いのですが、これは 音は変わるかもしれませんが、特性が良くなっているとは限りません。特に 問題となっているノイズがどこから来ているのか やその周波数など インピーダンス特性などにも関係しますので 変えたから良くなるとは限らないのです。
つまり 闇雲に ICやコンデンサを交換しても全く意味がありませんし、コストも多くなります。
上手に 狙い かつ 効果的な部分を攻めなければなりません。

具体的な手法は オペアンプ交換及び素子交換です。もちろん 音が良いとか 定評があるとかで選んでいるわけではありません。SN比の改善が主目的なのでそれにあった物です。
せっかく改良するのですからノイズ低減だけではもったいないので 音質も考慮して改良作業を致しました。
オペアンプはノイズで問題となる同相除去比は 30dB程特性のよい物かつ 入力電圧ノイズがより少なく そして 超低歪みのもので 回路の目的に合った物でオーディオに耐えられる仕様の物を選択しました。
なお 改良は あくまでも改良であって 音が良くなったようだ とか ノイズが減ったように感じる という曖昧な物ではあまり意味がありません。 実際に ノイズが減っていることが大切なので測定は非常に大切です。
回路は オペアンプ自体と言うよりも 使い方が問題となる事が多く、今回の様な案件では測定結果はかなり心配していました。(大幅なSN比改善は比較的難しい為)
測定は 簡易的な測定ですが、 結果は同一ゲインで 3dB以上も改善、かつ 問題となっていた GAINボリューム の大小でも 低域以外は ほとんどSN比は変化しないことを確認し、OKといたしました。
また 音質も歪み感がかなり無くなり これなら大丈夫でではないかと言うことで出荷いたしました。

※ ノイズの大小は 主観的な部分が多い場合がほとんどなので、言葉でのやり取り上は、かなり心配していました。 一応 マイクによる ノイズ成分の違いで 感覚も変わりますので 「マイク側のノイズ成分に起因する問題もある」と言う旨の記載もして 出荷いたしましたが、お客さま側では 何本もマイクを持っておられたようで しっかりと 相対的に比較されていて問題は有りませんでした。


■お客さまの感想



対象:
MixerBehringer XENYX 302 USB

症状:
製品仕様で、マイクINのゲインを僅かでも上げるとホワイトノイズが乗る。専門家でなくても気付くであろう大きさ。

OJI Special様へのオーダー:
予算は20,000~30,000。可能な範囲でのノイズ低減。

対応後の動作受け入れ確認感想:
到着後すぐですので細かい遊びはまだですが、環境依存ノイズもあるかもと診断にあったので、簡単に手持ちのコンデンサマイク(ノイマン104p、SE2200a2c 、AKG C404xl2、SHURE87beta)でそれぞれ確認を行いました。
以前はノイズが録音に乗ってしまうため、ゲインを最小にして利用していました。今回の改善により、クリップが起こらない45度までゲインを上げても、以前のようなノイズが乗らなくなりました。

このため、今後はマイクとミキサーの間にマイクプリなどを挟んでみることが可能となりました。

私もごく簡単なハンダ作業を趣味ですることはあるのですが、今回は対象のミキサーがコンパクトであり、素人が手を出すには部品の集積度合いやICがSOP規格で難易度が高く、ご無理を申して対応いただきました。対応前にも方針についてや検証状況によるオーダーとのすり合わせのうえで対応いただき、結果も良好です。

なぜ今回のお願いに至ったかの経緯は、対象機器を入手し、大変コンパクトでUSBから給電可能であったため、一度は大変嬉しかったのですが、実際に操作してみるとヘッドフォンや録音データにノイズが。
色々と製品の感想を載せたブログを巡回するも、みな諦めた記載が多い。
なんとか機能性を損なわずに使用に耐えうる改良はできないかと基盤を見ると驚きの部品集積度合い。改造代行などをあたっていたときに、居住区近くのオーディオショップと取引のあるらしい貴社を発見しました。

もともと本体が一般向けのチープなものなので費用対効果の面で再考も視野にとのアドバイスもいただきましたが、私の執着やロマンに近いオーダーを受け入れる形で、可能性を探っていただきました。ご対応感謝いたします。