DPAT,DDAC,MTCSS、Crystallizedシリーズに代表されるハイエンドオーディオ機器はもちろん、オリジナルポータブルオーディオ機器,PC audio(PCオーディオ)やHTPC,そしてAV機器などオーディオだけでなくコンピューター,アナログ技術を駆使して高度なオリジナル商品,カスタム商品,カー用品をお届けする それが OJI Specialです。改造、特注などのカスタム品 custom-made もお気軽に

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2016/3/6 OJI Special Replacement cable for HiFiMAN HE-1000

今回 HiFiMAN HE-1000 用の ケーブルのオーダを承りました。
HiFiMANといえば、数年前に社長と食事をし 非常に気さくで情熱のある方で ヘッドフォンに関しても熱い話を伺いましたので、できるだけこの熱い想いをスポイルせず良さを引き出せるか と言う部分で、今回のお客さまの評価も非常に興味がある仕事でした。
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さて バランス駆動。 10年ほど前2006年の9月号 これに関して雑誌に理論と完全バランス(言葉だけで完全バランスで無いものがありますので 当社では コンプリートバランスと言うこともあります) の実施記事を執筆した時点では、世の中まったく興味が無い感じで批判まであったくらいで、海外マニアがそのサウンドに騒いでいたという感じでしたが、今ではハイエンドアンプのほぼ全てと言える物がバランス駆動になっています。理論的に良い物が、実際のサウンドも良い という 実はオーディオでは、かなり珍しいと思われる状況です。トランジスタアンプが流行った際に、その特性の良さと音質の実際に聞いた際の相関関係が上手く成り立たず、戸惑った技術者やオーディオマニアの方も多かったと思います。 それは 理論の見落としが有ったからに他なりません。計測出来ない物もまだまだ多くある物理の世界で 1つの事だけを見ても 見誤ることが多いのです。

今回のケーブルでは 細部にまでこだわり、接点部分は オールロジウムといたしました。Φ3.5のステレオプラグでしたら 当社オリジナルの コバルトX-1000が有り 金のように滑り性も良いにも関わらず耐久性に優れたプラグなのですが、残念ながらΦ2.5 は無い為今回はロジウムと致しました
ロジウムは 金に比べると遙かに硬く、接触が悪いと問題ですが、耐久性においては非常に優秀です。 金は柔らかすぎ ヘッドフォンのようにコネクタを抜き差しする頻度が多い場合や、動く物体の接続では そもそも下地が露出しているような 一般の金メッキでは摩耗が心配です。 そこで ロジウムの採用となりました。

音質が冷たい、金の方が良い という意見ももちろんありますが、音質は 素材のみならずアンプの質にもよりますので何とも言えません。 BDI-DC24A-R ではロジウムを使っていますが、非常に高評価で問題は無いと考えています。これは お客さまに了承を取ってアップグレードしました。60cr-25-1.jpg60cr-25-2.jpg

さて金は抵抗率が低く良いと言うイメージがありますが、イメージだけで実際には 銀が一番良く 次に銅です。 金は3番目なのです。しかし金は酸化されませんので接触部分には良いのですが、 金張でもしない限り、普通のメッキでは下地が見えている状態ですし、本物の金であると柔らかくΦ2.5の様な小さな接点では直ぐに摩擦で削れてしまうので心配です。基板のコネクタなど動かない物では非常に良く最高と思いますが、用途によっては問題になります。

また昨今のオーディオ製品の様に高い周波数を扱う製品になりますと、やはり 銀の採用が良いのですが、問題は 硫化反応。(酸化ではありません)
銀は空気中の硫化水素やオゾン等と反応して塩化銀や硫化銀になって黒くなってしまいます。
当社のExtream Wireは表皮効果を考えて銀を使っていますが、 製造後間もない新しいワイヤーでかつ非常に安定したテフロンを使っていたりするのはそのためですが、大気に触れる接点は 常時かなり気を遣っていないと問題です。 銅も同じですね。 つまり直後の性能だけで無く 性能を長期間保持し長く使っていただきたい など いろいろな理由から用途にあわせた選択をしています。


■お客さまの評価
あらためましてケーブルの制作ありがとうございます。
昨日、少し時間をかけて聞くことができましたので簡単ですが感想を書かせていただきます。
私が使用している環境は、下記で、昨年の夏にアンプを制作して頂きました。

Audirvana Plus ー ExaSound(E22) ー OJI Special(BDI-DC24A-R)

昨年はPioneer SE-MASTER1をメインに使用していましたが、今年の1月にHiFiMAN HE-1000を追加で入手しました。HE-1000は最初に聞いた時から気に入り、1月以降はHE-1000をメインで使用しています。
HE-1000の標準添付のバランスケーブルは4ピンXLRで、変換ケーブルを介してアンプに接続していました。変換ケーブルで音質の劣化は無いとは思いつつ、市販のリケーブル品を探したのですが適切なものが見つからず、アンプの件も有りケーブルの制作を依頼しました。

ケーブルが届いた時の第一印象ですが太い、重い(すみません)です。ただケーブル自体は柔らかく取り回しはしやすく、仕上げは丁寧で長く使って行けると思いました。
音質の変化についてです。
もともと音場が広く上から下までフラットで解像感が高く、しかも高音は煌びやかで大変気に入っていましたので、大きく変わってしまわないか逆に懸念だったのですが、それは杞憂でした。
左右に広かった空間が前後にも広がり見通しが良くなり、楽器やボーカルの位置関係がはっきり認識できるようになります。また、音が更に滑らかになり、聞こえていなかった弱音が聞こえるようになり、その場の雰囲気のようなものが感じられます。
当初は中低音の厚みが増すのではと想像していましたが、HE-1000の良いところを更に引き出すような変化で大変気に入りました。大事に使って行きたいと思います。











2016/1/5 Reference Extream SR-71B & Westone ES60

バランスアンプは非常に難しく、かつ ポータブルとなるとなかなか良いものが有りませんが、発売からかなり経つにも関わらず 小型でかつ デジタルとは異なる アナログの良さを十分に発揮する SR-71B
特に 昨今はカスタムIEMをお使いになる方も多く、モニター要素的なサウンド(ドンシャリという意味では無く高解像度と全体が見渡せ、癖が無くモニターとして分かり易いサウンド)を楽しむ方も多く、繊細で色つけ的な感じが少なく高分解能なSR-71Bには付帯音の無いクリアーな音質のリファレンスエクストリームケ-ブルはピッタリとマッチングいたします。



BDI-RE71B-M-12a.jpgBDI-RE71B-M-12b.jpg





2015/11/5 Hyperion Ag OJI Special for HE1000

HiFiMAN HE1000 用に Hyperion Agケーブルを改造しました。お客さま指定のプラグになります。

HyperionAg_OJISP1.jpgHyperion Ag OJI SpecialHyperionAg_1.jpgオリジナルHyperion Ag









2015/11/5 ALO Reference 16 Headphone Cable OJI Special for HE1000

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HiFiMAN HE1000 用に ALOのケーブルを改造しました。
この手の改造は唯々ハンダ付けするかのように思われていますが、

1,部品にワイヤーを通す為の改造
2,ハンダ付け
3,ハウジング内の絶縁
など問題がたくさんあります。
特に ALOのケーブルは本数が4本と多いので2.5mmのプラグともなると細く、しっかりした作業はかなり難しくなります。写真では見えませんが、内部のワイヤーは個別に絶縁処理し、さらにしっかりと絶縁保護チューブを被せハウジングに納めています。
ALO-3.jpgALO-2.jpg


仕上がりは ワイヤーの曲げ部分の強度を上げるために 保護とマーキングを施しています。








2015/10/20 T1 2nd generation Balance Replacement Cable

T1_2nd1.jpgついに登場です。

久しぶりに登場した Bayerのヘッドフォンですが、ワイヤー交換式で問題となるのは接点です。
コネクタの品質で 音質が変わってしまうのが オーディオ。
今回は 当社オリジナルの最高峰となるオリジナルプラグ CobaltX1000で製作しました。

CobaltX1000は 錦衣変わる素材として生まれた超合金ですが、よどみが無くクリアーで明瞭な音質が特徴です。
ワイヤーは 当社のハイエンドヘッドフォンの改造では定番となっている #60ワイヤー
そこに 純カーボンシースを被せています。 XLRプラグは 長期安定性を考慮して フルテック社のロジウムプラグを使用していますが、ヘッドフォン祭りでお聞きになった方は解ると思うのですが、言われているような「冷たい音」とは全く無縁の、クリアーで明瞭なサウンドになっています。
T1 2nd generation の特徴を生かし、さらに 厚みのある低域とクリアーで見通しが良い中高域に磨きがかかったサウンドになっています。
 









2015/8/25 NEW D_AMP 開発中!






D_AMP
最高峰の音質を! と願う お客さまの要望でカスタム製作をしてきたアンプが ついに当社スタンダード製品として登場いたします。
ハイパワーアンプはどうも繊細さに欠ける・・・ 小出力アンプでは物足りない・・spike2_web.jpg・・アンプに対する様々な要求がありました。
また ヘッドフォン再生のような緻密なサウンドをスピーカーでも再生したい。体でリアルなサウンドを感じたい!
ハイエンドヘッドフォン再生で音楽を楽しまれている方は こう思ったことがありませんか? 
音楽信号にとって最も大切な小信号領域の音楽性を大切にした 完全DC構成純A級モノフォニックコンプリートバランス パワーアンプです。

耳元でささやくようなダイレクトで緻密で微細な表現力を大切にし空気感やニュアンスまでも完璧に再生することを求め 超低域から超高域までの位相を大切に、パワー方向と 周波数方向のレンジ感を最大限に生かす構成としております。

また 新インシュレータシステム搭載。
インシュレータ特性を最大限に引き出し、微妙なニュアンスまでも再生する為に インシュレータのマウント方式を剛性の高い パネルマウントに一新。
設置環境に合わせたインシュレータを交換可能なシステムになっています。

ご期待下さい。