DPAT,DDAC,MTCSS、Crystallizedシリーズに代表されるハイエンドオーディオ機器はもちろん、オリジナルポータブルオーディオ機器,PC audio(PCオーディオ)やHTPC,そしてAV機器などオーディオだけでなくコンピューター,アナログ技術を駆使して高度なオリジナル商品,カスタム商品,カー用品をお届けする それが OJI Specialです。改造、特注などのカスタム品 custom-made もお気軽に

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お客様へ
日頃 OJI Special改造をご依頼いただきありがとうございます。
おかげさまで 多くのお客様からご依頼を頂いておりますが、非常に多くの最新アイテムの改造を手がけている関係上、解析に時間がかかり、お待たせしているお客様も多くいらっしゃいます。 日々 努力しておりますが、改造はハンダ付け一つとりましても品質や音質への影響は避けられないこと そして妥協のない最上級の改造を行うために、今まで通り時間をかけ じっくりと改造しております。
 納期に関しまして 改造内容によりましては通常よりも 長くかかっている場合もございますが、全ては 品質と音質を第一に考えておりますので なにとぞご理解お願いいたします。

2014/06/20 

iFI nano DSD OJI Special

IFI-1.jpgポータブル版 DSD DACです。
DSDはいろいろな意味で オーディオ的には楽しめますが、そもそも音源が殆どありませんので家庭用としてはまだまだ と言う感があります。しかしながら 生録派の方などには重宝するはずです。特に DSDはネイティブではマスタリング出来ないので、アナログに戻すか PCM変換をしてマスタリングしますので、何もしない生録では、真のDSDサウンドが聴けます。
本機はそんな意味で聞いてしまったのですが、やはり比較的安価な機種である為に妥協部分も多いようです。

改造内容依頼は下記でした。
1,出力端子の標準ジャック化
2,音質向上

「音質向上」は、口で言うのは簡単ですが、その多くは 「音質変更」となってしまうことが多く、苦労した部分です。特に今回の様な機種では 小型でスペースも無く、ジャックなども入念な打ち合わせの上改造いたしました。


■お客様の感想
お世話になりましてありがとうございました。
無事受領して喜んで聴いております。

先ず以て前回のAT-HA26Dに続いて、圧倒的な改善に驚いております。小生、ヘッドホンはATH-W3000ANVを使用しての比較です。

ノーマル状態では、11時くらいで十分な音圧が取れるものの、ヒスノイズが混じります。また、同じ音源ソース・ユニットで固定機(AT-HA26D)では音割れしないのですが、13時以上に上げていくと、音割れがします。
これはnano DSDのアンプとしての問題、と判断し、改造の依頼に舵を切った次第です。

改善状態としては、明らかに音の歪みが取れて、もちろんヒスノイズも消えました。
結果として、聴感上のダンピングファクターが上がり、明瞭感や静寂感、高SN感が引き出され、ブラインドテストをしたら、先ず、出力に余裕のある固定機での再生だと、判断出来ないと思います。

真空管アンプやいわゆるまったり感を意識した日本のホームオーディオ的な独特の音を正解とする方には、理解できないのかもしれません。

オーディオマニア的な言い方をしますと、デジタルアンプの冷ややかな聴感が消え、AB級アンプのような暖かさが出てきた、と言っても過言でありません。音数も増えて、芯も太くなった印象です。
奥行き感は変わらなくても、明瞭感やステージングが上がった感じで、横幅のステレオ感も、上下の抜けも良いです。密度が濃くなり、でも決してタイムアライメントなどの調整によりステレオ感をモノラル近くまで追い込んだような作られた音とも異なります。本当に生っぽさが上がったのです。

決して小生の耳が良いわけでもありませんが、程度の音の解像感が理解できる方なら一目ならぬ一聴で理解できる差です。

カワイのセミコンサートピアノにオンマイクセッティングしたAT9945CMで、TASCAMのDR-05による録音を、MAX音量で難なく鳴らしきってくれました。

生コンサートや生演奏が録音素材よりも何よりも至高の贅沢、と理解できる方なら、先ず判断つく差です。

嬉しくて、再生を止めるのが惜しい次第です。
ホームオーディオに数十万のアンプ買い直しをしたくらいに価値のある良い改造でした。
また何かありましたら、是非よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。




2014/06/10 

AT-DL3i OJI Special

AT-DL3i.jpg既に絶版品となってしまいましたが、私としては非常に良い商品だと思っております。と言いますのは カーオーディオでは 特殊な空間の中で音を出すと言うことになりますが、家庭ではほぼ絶対に無い、 振動や熱という問題があります。
これらの解決には アナログ的な機械的要素が少なく、そもそも振動に強いものを使わなければなりません。iPodは 回転系も無く、スッキリとまとまるわけで 今回の様な商品は良いと感じていました。

何度か改造をしましたが、無改造状態では 音に厚みが無いというか軽い感じ。一般的に言うと ハイエンドと比較すると「価格的に安価だから仕方が無い」と言うような感じです。もちろん 価格からすると全く問題無いのですが、せっかくの良い素材ですから何とかしたい と言うことで、実績を説明し、改造を引き受けました。

なおワイヤーは オリジナルでは非常に長く問題となるケースが多いです。 やはり必要な長さにして 短くしたいところですが、あまり短くしてしまうと 車の振動でコネクタに近い部分が壊れます(断線)。今回も分解してみたところ 既に切れかかっていました。

カーオーディオの場合、とかくスッキリ見せたいために コネクタに近い部分を急に曲げて設置する傾向がありますが、 機械性能的には逆で 適度なR つまり 余裕を持たせ設置することが大切です。曲げを強くしますと 内部的にはいつも引っ張られている状態で振動しますので壊れやすいようです。

今回は
1,内部改造
2,ワイヤーの長さを短くする 1m
3,ワイヤー補強
をおこないました。

■お客様の感想

この間、改造していただたオーディオですが取付から三週間程度経ちましたが音も日に日に良くなり、最初の固い広がりが悪い感じがなくなり良くなっております。
聞いていた改造前が安価な音と言う意味は分かりました。確かにここまで違うとというような感じです。
この度の、改造有難う御座いました。これで音楽がまた楽しく聞けます。

また何かあった際は宜しくお願いいたします。




2014/06/01

Effect Audio Studio Artemis Silver 改 For LCD-3 OJI Special

Effect-Audio.jpg今回は お客さまの指定で、改造代行をおこないました。
  ゼンハイザHD800用のケーブルでEffect Audio Studio Artemis Silver、これを LCD-3用にするという改造しました。 ワイヤーのみ使用し、プラグを全て交換という形です。
写真の通り フルテックのXLRプラグ、CF-601M(R) でハイエンドプラグになります。
LCD-3側は ミニXLRとなります。

プラグ交換は簡単なようで 合わせるのが非常に難しいです。特にオーディオ用は太さが問題になります。
太いケーブルは小さなコネクタに入りませんし、 太いケーブル用には細いケーブルは マッチしません。 機械的に弱くなります。

今回は ミニXLRで苦労しました。 ワイヤーが太く ブッシュが小さく通すのが難しく、ハンダ付け部分もワイヤーが太くダイレクトにハンダ付けするのは困難です。 他の細いワイヤーを接続すると やはり 別のワイヤーを通りますので問題です。 できるだけオリジナルを壊さないよう熱を加えブッシュを太くしたりして対応しました。
写真のように 見栄えも完璧かと思います。

■お客さまの感想
もともと柔らかく温かみがあり、そして深々とした低域を中心とした厚い音がlcd-3の特徴です。
一方で、音源によっては音の鮮やかさや明晰さ、躍動感がものたりずまったりしすぎてしまう傾向もあります。
そこで、銀線のEffect Audio Studio Artemis Silver によってシャープさを付加できないかと考え、今回の改造を依頼しました。
結果はかなり上手くいったように思います。
lcd-3のまったりした後期が音の優しさを残したままくっきりした輪郭や輝かしさが加わりまた低音も深さと同時に明晰さやひねりのようなものが感じやすくなっています。
もちろんlcd-3のもともともっている分厚さはそのままですので全体として非常に分厚く力強い、それでいて響きの美しさもわすれないブリリアントでゴージャスな鳴り方をするヘッドホンになりました。
特に音の分厚さと響きの美しさの両立という点では既存のほとんどのフラグシップを凌ぐのではないかというレベルです。
このたびも素晴らしい改造をありがとうございます。