DPAT,DDAC,MTCSS、Crystallizedシリーズに代表されるハイエンドオーディオ機器はもちろん、オリジナルポータブルオーディオ機器,PC audio(PCオーディオ)やHTPC,そしてAV機器などオーディオだけでなくコンピューター,アナログ技術を駆使して高度なオリジナル商品,カスタム商品,カー用品をお届けする それが OJI Specialです。改造、特注などのカスタム品 custom-made もお気軽に

What's new!

お問い合わせ

※お客様のコメントは、プライバシー部分以外は基本的に原文そのまま掲載しております

LinkIconバックナンバー

2016/09/12 SONY ZS-F1 レストア & 改造

古い機種にもかかわらず 多くの方が使っている 名器とも言えるのが 、この SONY ZS-F1です。
現在では あまり目に触れる機会がありませんが、その素直な音質は業務などの、モニターとして重f13.jpg宝しているようです。

流石に年月も経っており、端子など民生器機用のRCA等で構成されているために業務用途としてはあまりよろしくありません。また 電源のインレットも めがねタイプなので 接点が貧弱で耐久性に問題がありますf10.jpg

往年の機器と言うこともありますが、既にメーカーでは補修部品も無いと考えますので 慎重に作業をしています。 スピーカーのエッジなど 問題の無いことを確認し、保護しながら作業。チェック時は 外すなど時間をかけながら 一つづつ作業をしています。




RCA端子は 長期使用した場合、構造的に耐久性に問題があり、アース側がグラグラしてしまうようです。

f12.jpg全て分解し状況を見ますと プラスチック部品が摩耗し、金具も使い込んで変形しておりましたので 変形の修正とプラスチック部品との勘合は、アースラインを別にしっかり取り、固定する方法で対応しています。
メッキも まだまだ問題無さそうだったので クリーニングを外観やアース部分だけでなく 内部接点も入念に行いました。

電源インレットは めがねタイプでも良いのですが、様々なシチュエーションに対応したり、現在の標準的な設備で対応するには問題があります。 したがいまして  現在主流のタイプに変更です。
こちらも 改造は 筐体を綺麗に切削しなければならず 大変です。
また 内部配線もオリジナルは 基板に直付けとなっており、 電気的に問題が出ないように 安全面も考慮しなければなりません。f11.jpg
業務用途では 耐久性を考慮して一般的なニッケルタイプが普通ですが、当社の業務機やハイエンド機に使った多くの実績から 堅牢なフルテックの金メッキタイプを使っています。

改造ですが、 今回は レストアという意味も考慮し、かつ モニター業務に合わせた改造を行いました。いわゆる変な癖のある音では無く、本機の音質をできるだけ維持しモニター用途として、見通しの良い音を目指しました。
劣化していると思われる 部品の交換と 信号通過計の部品の交換等です。
音を変えるだけなら何でも良いのですが、 品質を向上させた高音質を目指す場合は、高額な部品に変えるとか、XXのコンデンサーが良いとか そういう単純なものではありません。
回路の特性に合わせ、寿命も考慮しています。 寿命は 内部の状況や環境温度も考慮し、かつ 回路方式上、劣化が音質に直接響くかそうでないか と言うような部分も考慮し、モニター業務に支障が無いように最適と思われるものをチョイスしています。

■お客様の感想
お世話になっております。レストアいただいたF1を無事に受け取りました。
まだ、ミックスとかでがっつりと聞き込んでませんが、音を出した瞬間に確実に分離が良くなっているのがわかります。
もともとのバランスの良さに、余裕さが加わった感じです。音量を出さずにより細部を聞けるようになってます。
今回、メインモニタの変更でスタジオの音環境がグレードアップしたのがきっかけで、これまでのモニタも引き続き使っていくには改善が必要だと感じてました。Oji Specialさんの丁寧なお仕事で、信頼性も上がり大変満足しております。
おかげでまたここから20年は使っていけると思います。
ありがとうございました!

2016/07/16 Ultrasone Signature Pro バランス改造

signaturePro1.jpg非常に分解能が高くフルレンジで鳴らせると評価の高い Ultrasone Signature Pro ですが、業務では無くリスニングとしてのハイエンド再生となると コネクタがネックになっていました。
今回の依頼は
1,Φ3.5 4極端子での バランス化
2,Φ3.5の通常プラグの際はシングルエンド通常再生で使用可
ということで外観のみならず、性能を壊さないよう改造致しました。

一般的に つなぐのは簡単ですが、性能を落とさずに目的を達せしなくてはいけませんし、ヘッドフォンとなりますと その内部構造で音質は変わります。
内部の容積や 構造をできるだけ変えずに、目的を達成しなくてはなりません。
今回コネクタは 4種類のジャックを試して、お客さまの要望に一番近くなるように改造致しました。

OJI Specialでは 長年の多くの改造実績で得られた様々な改造方法から、強度と性能、外観を考慮してお客さまのご希望や用途に合わせた改造や製造を行っております。

■お客様の感想
この度は、たったの2週間で仕上げていただきまして、大変お世話になり、ありがとうございました。
先ほど完成品を受け取り、早速試聴してみましたので、以下に感想を述べさせていただきます。

まず外観ですが、過去に数回依頼した改造品同様、オリジナルの外観を全く損ねない美しい仕上がりです。
今回の目的は、バランス改造と、リケーブルの際のケーブルの選択肢を多く持ちたい、というものでした。
2.5mmロック式コネクターのままではケーブルの選択肢がほとんど無いため、あえて3.5mmの4極コネクターへの改造をお願いした次第ですが、肉薄のナットを使っていただき最小限の出っ張りでスマートにハウジングに収まっており、3.5mmコネクターの脱着が安心・確実にできるように仕上がっており感激です。
ケーブルは、モガミ2534、ベルデン8412を中心に、女性ボーカルポップとジャズ・フュージョンをケーブルを替えながら試聴しましたが、モガミは女性ボーカルをしっとりと、ベルデンはベースギターやドラムを活き活きと鳴らしてくれ、ケーブルの持ち味をきちんと出しています。楽曲に合わせたケーブルの選択は音楽鑑賞をより豊かに楽しくしてくれます。
ケーブルの選択肢が増えたことによりアップグレードの幅もバラエティに富み、御社のReference Extreamケーブルも将来の選択肢として、楽しみが増えました。
この度はまことにありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2016/07/12 FOSTEX TH900のノーマルワイヤーバランス化

ついに登場です。

FOSTEXのTH900のバランス化.jpgFOSTEX TH900 は非常にクリアで切れの良いサウンドですが、今回久しぶりにノーマルワイヤーでバランス化改造しました。
純正ケーブルで問題なのは
1,全て左右個別に配線されているか?
2,接続部分の処理
が問題となります。 個別に配線されていない物も多いのですが、TH900は問題ありません。
2は 2本になっていない物を2本にするわけで その処理が 性能も見た目も問題です。
OJI Specialでは 長年の多くの改造実績で得られた改造方法にて強度と性能、外観を考慮して製造しています。

■お客様の感想
本日、製品が届きました。
注文から商品の発送まで迅速にご対応いただきありがとうございました。

さっそくアンプ(izo社のiHA-32z)に繋いでいろいろな曲を聞いていますが、音の広がり、力強さが増しているにも関わらず細かな音が潰されることなく鳴っていることに驚いています。

アンプのバランスドライブ力と相まって低域の分解能や切れが増したためと思いますが、以前も「良い音」だと思っていたのに同じ曲を聴いてもサビなど音が大きく変化する場面でもスピード感が違っていました。

届いたばかりですが、音の変化に楽しいです。

最後に、梱包もしっかりしていて丁寧に扱っていただきありがとうございました。

また、機会がありましたらよろしくお願いします。









2016/6/30 シルテック AUDEZE用ヘッドホンケーブルDC-6.3M-MXLR4-2M
4pin化改造

シルテック4ピン化.jpg

ケーブルに限らずヘッドフォン関連は様々なものが販売されていますが、問題は コネクタ。
皆様独自路線を狙って様々なコネクタを使ったり、形状を変えたり いろいろ行っています。
音楽関連の別の者にたとえると そうですねぇ 音楽メディアでしょうか!?

CD,MD,DVD,bluray etc 、さらにそれぞれフォーマットがいろいろあり、かなり問題ですが、いまだに音楽出言うとCDはメインだと思います。何処でも再生でき、誰でも持っているみたいな感じですね。 また 現在では、著作権の問題はありますが、コピー、や復活は自由で個人で楽しんでいる分には、携帯プレイヤーにデータ転送したりと様々な事が出来便利です。 ヘッドフォン関連もそんな風に統一されれば もっと良いのですが・・・・

・・・で 高額なケーブル。流石にコネクタだけで買い換えるのはもったいないです。

と言うことですが、 今回は 高級ケーブルのバランス化を行いました。
当社でも採用しましたが 最近多くなってきた4ピン XLRコネクタです。

性能的に言うと 様々な種類、メッキなども多種類な 3ピンXLRがよいと思いますが、据え付け以外では大げさです。 そういう面で 接点の面積も変わらない 4ピンは 半分ですむので良いと思います。
小型にしてしまうと 接点は極小になり、ヘッドフォンとはいえパワーを扱う物だけにやはり問題だからです。
ケーブルの改造で問題なのは 全ての配線が個別にされているかです。 そして 取り外しなどがきちんとできて さらに 新しいコネクタに上手く収まるか と言うことです。 無改造のように見た目も性能も綺麗に仕上げたい と言うのがOJI Specialです。



■お客様の感想

本日ケーブル受け取れました、お忙しい所を非常に迅速な作業で本当にありがとうございました。
正直な所自分でやろうと思えば出来なくも無かったのですが、シルテックと言えばラウドスピーカーオーディオに関しては泣く子も黙る様なハイエンドのメーカーですので自分の雑な工作で仕上げて良いのかと、とかなり躊躇してた所で近年複数の業者様が同様のサービスをしてる中、ヘッドホンアンプ等でも非常に評価の高いOJI様にお願いしてみたのですが、期待に違わぬ丁寧なお仕事に感謝しております。

こちらから特に要望しなかったのですが元線を極力カットしないと言ったような配慮はやはりこちら様にお願いして正解だったと感じております
(別業者様の中には端子を分解せずバッサリカットしてしまう所もあるようなので実はそこは案じてた所でした)。

バランス化した事による音質的な恩恵に関しては一般によく言われてるような定位感やドライブ感の向上等そのままなのですが、シルテックの銀(+金)線らしい精緻な音が明確に出てくるようになってその点でも満足しております。
余談ですがCARDASやNORDOST、最近ではKIMBERなんかがヘッドホンケーブルに参入してくる中、1年位前にひっそりと発売されててあまり知られてないこのケーブル、メーカー的にももっと注目されてもいい気がします

特に銀線系のケーブルは一部のガレージメーカーしか出してないのですが、やはりそれらよりは完成度は高いと思います。

以上少々話が逸れ過ぎましたが、改造のレビューとさせていただきます

機会がありましたらまた是非宜しく願いいたします。

リケーブルは勿論ですがヘッドホンアンプもいつかは、と思っておりますので。